レバレッジ活用

バイナンスの先物手数料は現物よりどれだけ高い?

· 約 4 分 · コインウィキ編集部

先物取引では手数料は無視できないコストです。先物の手数料率が現物より低いから安いと思っている人が多いですが、実はそう単純ではありません。

基本手数料率の比較

バイナンス公式サイトで最新の手数料表を確認できます。APKをダウンロード後、アプリの手数料ページでも確認可能です。

現物取引(一般ユーザー):

  • Maker(指値注文):0.1%
  • Taker(成行注文):0.1%

USDT建て先物(一般ユーザー):

  • Maker(指値注文):0.02%
  • Taker(成行注文):0.05%

手数料率だけ見ると、先物は確かに現物より低いです。しかし、まだ喜ぶのは早いです。ここにはキーとなる違いがあります。

レバレッジが実質手数料を拡大する

先物手数料はポジション名目価値で計算され、証拠金額ではありません。

例: 証拠金1,000 USDTで10倍レバレッジをかけてポジションを開く:

  • ポジション名目価値:10,000 USDT
  • Taker手数料:10,000 x 0.05% = 5 USDT
  • ポジション開設 + 決済の2回分の手数料:10 USDT
  • 元本に対する比率:10 / 1,000 = 1%

現物との比較:

  • 1,000 USDTで現物を購入
  • 手数料:1,000 x 0.1% = 1 USDT
  • 購入 + 売却の2回分の手数料:2 USDT
  • 元本に対する比率:0.2%

つまり、先物の手数料率は低いですが、レバレッジが取引額を拡大するため、元本に対する実質的な手数料の比率はむしろ高くなります。

資金調達料:先物の隠れたコスト

取引手数料に加えて、先物には資金調達料があり、8時間ごとに精算されます。

  • 資金調達料は通常-0.01%〜0.03%の範囲
  • 上昇相場ではロング側がショート側に支払うことが多い
  • 1日3回精算、ポジション保有期間が長いほどコスト増

資金調達料の平均が0.01%と仮定した場合の1日の保有コスト:

  • 10倍レバレッジ、10,000 USDTのポジション
  • 1回あたり:10,000 x 0.01% = 1 USDT
  • 1日3回:3 USDT

1週間保有すると、資金調達料だけで21 USDTかかります。

完全なコスト比較

元本1,000 USDT、10倍レバレッジ、1週間保有の場合:

費用項目 現物 先物
ポジション開設手数料 1 USDT 5 USDT
決済手数料 1 USDT 5 USDT
資金調達料 0 約21 USDT
合計 2 USDT 約31 USDT

先物の総コストは現物の15倍以上です。

先物手数料を下げるには

  1. BNBで支払い:BNB支払いを有効にすると10%の手数料割引
  2. Makerを多く使う:指値注文でポジション開設・決済を行えば、Maker手数料率はわずか0.02%
  3. VIPランクを上げる:取引量が多いほど手数料率が低下
  4. 保有期間を抑える:資金調達料の影響を減らす
  5. 頻繁な取引を避ける:ポジション開設・決済のたびに手数料がかかるので、不必要な操作を減らす

まとめ

先物取引の実際のコストは表面上の手数料率をはるかに上回ります。取引の損益を計算する際は、必ず手数料と資金調達料を含めてください。利益が出ていると思っていても、各種費用を差し引くと実は損失しているということがよくあります。

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